睡眠時無呼吸(通称SAS=サス)は、睡眠中に、おおきないびきをかき、呼吸が何度も止まってしまう状態(無呼吸)です。無呼吸が続くと体の酸素濃度が低下し、様々な問題を引き起こします。
無呼吸の状態が10秒以上続くことが特徴で、以下のような症状が現れます。
■ 寝ているとき
■ 起きたとき ■ 日中
自宅での簡易検査
睡眠中に機器を装着し、無呼吸や低呼吸、酸素濃度、心拍数などを測定します。無呼吸低呼吸指数:AHIの数値によって、精査・治療方針が決定します。
精密検査(PSG:ポリソムノグラフィー)
さらに詳しく睡眠中の脳波や筋電図、呼吸状態をモニタリングします。無呼吸低呼吸指数:AHIの数値によって治療方針を決定します。
これまでは他院で入院しての精査を依頼していましたが、2024年11月より在宅での精密検査が可能になりました。これにより、仕事を休んだり、高い入院費を払う必要がなくなりました(症例によっては、入院精査を依頼することもあります)。
専門歯科へ紹介します。マウスピースにより気道を確保します。
睡眠時にマスクを装着し、気道を広げるための空気を送り込む治療法です。
当院では大手であるフィリップス、帝人、フクダライフテックのCPAP機器を導入しています。1つのメーカー機器が合わなくても他社との比較が可能です。
費用:1日130円〜(3割保険の場合)
※注意 保険でCPAPを使用するためには、原則1ヶ月に1回の診察が必要です。CPAPの使用が安定した場合は、3ヶ月に1回の診察で、間の2ヶ月はオンライン診療も可能です。
※もともとCPAPを使用しており転居される方
転居等で当院近隣へお越しの際も、上記3社であればもともと使用していたCPAP機器をそのまま継続することが可能です(必ず当院受診前に各社サポートセンターへ転居の旨を連絡してください)。
睡眠時無呼吸の診断と治療アルゴリズム(JCS 2023 Guideline on Diagnosis and Treatment of Sleep Disordered Breathing in Cardiovascular Diseaseより引用改変)